「人事を尽くして天命を待つ」 4年 奥長大輔
時は早いもので、主将齊藤を中心とした名大ラグビー部が始動してから半年近くたつ。昨年の東大戦が終わって以来私たち4年は、本気でAリーグに昇格しようと何度も何度もミーティングを重ねた。意見が食い違ったり、上手く話がまとまらなかったりすることもたくさんあった。でも、4年全員が目の奥をぎらぎらさせて話し合う毎回のミーティングはとても充実していて楽しかった。
ミーティングを重ねる内にだんだんとやりたい方向性が見えてきた。部員全員が同じ思いで目標に向かって歩んでいきたいと思い、4年全員で分担して資料をつくることにした。パワーポイントにこれほど長時間向かい合ったのは初めてだったが、作成しているときは時間のことなど忘れてしまうぐらい楽しかった。
3月の練習スケジュールは、どんなスキルを身につけるべきかを洗い出し、毎日のメニューまで細かく考えた。春シーズンの試合目標も阪大戦勝利から逆算して毎試合ごとに設定した。とことん話し合い、準備に準備を重ねたからか、3月の練習が楽しみでしょうがなかった。
でも、2月27日。突然言い渡された活動停止。
またすぐに、部活ができるようになるだろうと思っていたが、社会の状況は日に日に悪化していった。正直、このまま終わってしまうのかなという思いがこみあげてきて、トレーニングのやる気が出なくなってしまうことが多くなった。でもそんなときは、自分の大切にしている言葉を思い出す。
「人事を尽くして天命を待つ。」
くよくよしてたって状況が変わるわけではない。ならば、できる限り前に進んで成長しよう。
できることは少なくなってしまったが、工夫すればなんだってできる。自分は今まで逃げ続けてきた自重トレーニングをするようになった。2,3回しかできなかったディップスが10回できるようになった。いままでの人生で一回もできたことのない懸垂も1回できるようになった。他にも、テレビで健康にいいと言っていたという理由だけで縄跳びを始めてみたり、オンラインでスクラムの話が聞けるイベントにも参加してみたりした。
まだできる。何でもできる。Aリーグ昇格のためにも。未来の自分がこの1年を後悔しないためにも。生きた証をのこすためにも。名大ラグビー部の未来への発展のためにも。
離れていても離れていない。みなが描く「same picture」が実現するまで前に進んでいきたい。
次回のブログは、オンラインでミーティングを行う際、部屋が暗く顔が真っ黒になってしまう石黒君に回したいと思います。
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