二村くんから回ってきました奥田です。彼は自分のことを、自己主張を抑え、感情を押し殺し、チームのことを優先する、と書いてくれましたが、おそらく何も考えていないだけですね。周りの目にそう映っていたのならラッキーです。彼はスタッフとして入部したのに、選手転向して頑張ってきた姿に私も心動かされましたし尊敬しています。
ここ数年専ら部員達による決意表明の場あるいは懺悔の場となっているこの名大ラグビー部のブログですが、部外の方々は読んでいて面白いと感じてくださっているのでしょうか。気になるところです。
さて、今年はあまりブログを書いた覚えがないのですが(後輩達には気軽にブログを回せる先輩ではないと思われているのでしょうか?)、自分の大学ラグビーの4年間を振り返りたいと思います。
1年生
ラグビー部を新歓の際に見に来て、部活を取り巻く環境に驚いたのを覚えています。「グラウンド人工芝やん!」「夜でも電気ついてて明るいやん!」「スタッフさんが水配ってくれんの!?」などなど自分にとっては感動の連続でした。その勢いのまま入部をした訳ですが、練習はしんどく、ついていくだけでも精一杯でした。それでも練習に毎日参加できたのは、雰囲気が良かったからです。その時の先輩方が辛い練習でも盛り上げてくださり、何とか頑張ろうと思えました。リーグ戦などの試合にも出場させていただき、今思えば唯一ラグビーを楽しめた1年間だったと思います。自分の中では名学との入れ替え戦が特に印象に残っています。自分はリザーブとしてメンバーに入っていたのですが、ケガ交代で前半20分くらいから出場しました。自分なんかが出ていいレベルの試合ではありませんでしたが、一つ一つのラン、タックルが決まるたびに嬉しかったですし、その時の4年生の方々と長い時間一緒に試合に出られたのがとても嬉しかったです。試合としては負けてしまったのですが、自分の中ではとても思い出深い試合になりました。
2年生
少し大学ラグビーに慣れてきたと思った矢先、コロナにより部活が出来なくなりました。おそらく一番ラグビーに対する気持ちが落ちてしまった期間でした。部活停止期間中において、オンラインで授業を受け、バイトに行って寝る、という生活を延々と繰り返す中でラグビーのことを考える時間が少なくなりました。部活が再開しても、やはり練習ができていなかったことに対する焦りなどから部の雰囲気はあまり良くなく、リーグ戦の途中で怪我をしてしまったこともあり、ラグビーをするのがしんどかったのを覚えています。
3年生
この1年が自分にとって転機となりました。それはスタンドオフのポジションについたことです。それまでFW、BK関係なく様々なポジションを経験してきましたが、スタンドだけはプレーしたことがありませんでした。正直スタンドをするまでは、「スタンドってパスもらって放るだけやん。んでたまに蹴るだけやん。」と思っていました。しかしそんなに甘くありませんでした。これまでのブログで何人か、ラグビーは一芸があればできる、と言ってくれていましたが、スタンドはラグビーのプレー全てが出来ないといけないポジションで、実際にプレーする中でいかに自分の技術レベルが低いか思い知らされました。また技術だけでなく自分が苦労した事としてが人に指示を出すことがありました。自分は自己主張が得意ではなく、最初は指示を出さずに勝手にパス放ったり、キック蹴ったりしていました(今でもですね笑)。ただ、スタンドを経験したことによりこの1年で、かなりラグビーのスキル、自分の考えを発信する力が身についたと思います。
4年生
最後の年に私は同期の推薦によりBKリーダーになりました。自分自身リーダーと名のつく役職が似合う柄ではないですし、役割を全うできる自信もありませんでした。実際にBKリーダーとしての仕事をする中でも、自分が組んだ練習に意味があるのか最後の最後まで悩んだままでしたし、戦術やメンバーなどを決める際も自信を持って決めることはできませんでした。グラウンドの中外から様々なご指摘を頂いたり、スタンドというポジションにいることも相まって戦術等に関する意見が多く自分のところに集まって処理しきれなかったり、正直この1年間キツかったです。ただ同期はいつも自分の意見を尊重してくれて本当に助かりました。最後の一年はラグビーというよりは生きていく上で大切な力、例えば傾聴力、発信力、計画力、社交性などが成長できた実感があります。しんどかったですが、これからの人生を考えればBKリーダーをさせてもらって本当に良かったと思います。
さて、ただの感想文のように4年間を振り返りましたがここで一つ、自分の基礎としてきた考えを書きたいと思います。それは「他人に感情的に当たらない」ことです。自分の好きな言葉で「堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え」というものがあります。これは徳川家康の言葉で「我慢することが長く安らかにいられるコツで、怒ってはいけませんよ」という意味です。部活に身を置いていると何度も感情的になりたくなる場面があると思います。「なぜ自分のミスだけ責められるのか」「自分はこんなに頑張っているのになぜ他の奴は頑張らないんだ」等々挙げればキリがないと思います。しかしそこで感情的になれば自分のモヤモヤは解消されるかもしれませんが、周りに大きな迷惑をかけてしまいます。そうではなく「ミスを責められているのではなく指摘してもらっている」「他のやつも自分の見えないところで頑張っている」そう思うと楽になると思います。思うことがあるのならば、冷静に他人と対話する方がよっぽど建設的ですね。ということで説教を垂れるのはここら辺にしておきます。
長々と稚拙な文章を書いてしまいすみませんでした。いつもアホ面こいて、ぼーっとしていたので最後くらい許してください。
最後になりましたが佐々木先生、土門コーチ、左海コーチ、藤本さん、塩谷さん、院生の方々、OBOGの方々、そして全ての名大ラグビー部に携わってくださった方々、本当にありがとうございました。コロナ禍という特殊な状況下において皆様のご協力がなければ私達はここまでやってこれませんでした。本当にお世話になりました。
皆さん最後勝って終わりましょう。
次は一年間FWリーダーを務めた横川に回します。普段はなんとも言えない年上オーラをまとっている彼ですが、試合では何度も彼の力強いスクラムに助けられました。ありがとう。あと少しよろしく。
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