2024年12月10日火曜日

ラストブログ

 ともきから回してもらいました、4年の水田涼介です。


 彼のつかめそうでつかめない性格が好きで練習前後に声をかけて楽しませてもらっています。また、グラウンド内では愚直に頑張る彼の姿もお気に入りで、名大のFLとしてこれからのチームを引っ張ってくれると思っています。持ち前のタックルで頑張ってね、応援してます!



 さて、team井原が始動してから目標に掲げてきた東大戦まで、いよいよ2週間を切りました。本日から4年の最後のブログリレーが始まります。今年は台湾遠征もあり、例年よりも卒部までには少し時間がありますが、チームで目標として掲げた東大戦勝利に向けて最後まで走り抜きたいと思います。



 小学生の頃に双子の片割れが持ってきた地元のラグビークラブのチラシから始まったラグビー人生でしたが、それもあともう少しと考えるとすごく感慨深く思います。河川敷でタックルを体に染み込ませた小学生時代、SHとしての可能性を見出してもらった中学生時代、沢山の試合を通して自分のプレースタイルを築いた高校生時代と振り返ってみれば、しんどくも楽しかった思い出ばかりですし、今の自分を築いていることを身を持って感じています。また、大学でのラグビーを振り返ると、尊敬する先輩方や信頼できる同期、頼もしい後輩たちに囲まれ、非常に恵まれた環境でグラウンド内外問わず、とても楽しい時間を過ごさせてもらえたと思います。他にも、チーム運営に関わる重要な役職に就かせてもらった経験や学年を重ねることで見えてきた自分の弱さと向き合う機会を得られたことなど、ラグビーに限らず自分にとってかけがえのない4年間だったと思います。この時間も残りわずかと考えるとやはり寂しく感じますし、戻りたいような場面も沢山思い浮かびます。



 特に最終シーズンは、今までのラグビー人生の中で一番両立が求められた時期だったと思います。8月まで実習があり、慣れない環境で先生に必死についていきながら、夜はレポートに追われ、グラウンドに行く時間も限られ、「自分はチームに貢献できているのか」と不安になることも多かったです。また、春シーズンでは怪我に悩まされ、練習試合にも出れず、阪大戦を見据えた重要な試合に自分が出れないことに情けなさを感じたこともありました。リーグ戦では、入れ替え戦にあと一歩届かず、自分の力不足を痛感し、あの場面で自分が違う選択をしていれば結果は変わっていたのかと未だに考えてしまいます。



 先日、卒研発表が終わり学部での勉強も終わりが見えてきましたが、正直「やりきった」という達成感にはまだ少し届いていない気がします。それは、多分、追われるようにタスクをこなしてきたせいで、ひとつひとつを自分の中で噛みしめる余裕がなかったからだと思います。次の東大戦は、これまでの4年間の集大成ともいえる試合です。これまでただ追われるがままこなしてきた大学生活でしたが、終わりが見えているからこそ、残りわずかな期間を噛みしめて過ごし、最後の試合を通じて大学生活一番の達成感を得られるよう尽力したいと思います。



 話は変わりますが、シーズン初めのブログで「自分がチームに遺せるもの」について少し書かせてもらいました。最後のブログを書くにあたって振り返ってみると、当初は後輩たちに影響を与えるようなプレーや取り組みを目指していたように思います。でも、それはとても難しく、簡単にできるようなことではないことを改めてこのシーズンで痛感しました。それでも、「このチームに何かしたい」といった気持ちで活動してきたことで、自分のラグビーに対する考え方や取り組む姿勢に大きな変化はあったと感じています。これまで後輩に影響を与えられたものがあったかどうかはわかりませんが、この経験は今後の自分の人生の糧となる良い経験だったと思います。



 拙い文章ながら頑張って書きましたが、自分は言葉ではなくプレーで伝える方が性に合っていると思っているので東大戦では、チームに良い流れを引き寄せるタックルや冷静な判断でチームの勝利に貢献し、この試合を自分自身にも、そしてこれからのチームにも意味のあるものにしたいと思います。



 最後になりましたが、この場をお借りして、名大ラグビー部に関わってくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。



 佐々木先生や土門さんの熱意あるご指導、藤本さんの診療や講習会、OB・OGや保護者の皆様からの多大なご支援と温かいご声援、これらがなければ私たちの活動はここまで続けられませんでした。4年生となり、改めて多くの方々に支えられていたことを実感し、そのありがたさを強く感じています。本当にありがとうございました。



 また、院生の皆さんには、新たな取り組みとして学生コーチや対戦校分析、さらには飯トレの集計など多岐にわたるサポートをお願いすることとなりましたが、どの依頼にも快く応じていただき、忙しい合間を縫って現役部員のために尽力してくださいました。今シーズンのチームがここまで戦い抜くことができたのは、皆さんのご協力があってこそです。心より感謝申し上げます。



 そして最後に、小学生の頃からずっと支え続けてくれた両親には、本当に感謝しています。名古屋に来てからも、心配をかけることが多かったと思いますが、それでもいつも背中を押してくれたおかげで、大学まで楽しくラグビーを続けることができました。本当にありがとうございました。



 拙い文章で長々と書いてしまいましたが自分のラストブログはこれで終わろうと思います。



 次は、さやかに回したいと思います。1人で最高学年のスタッフとして、数々の仕事をこなし、その上、就活も進めていた彼女にとってこの1年は大変なものだったと思います。なかなか仕事の話はしてくれませんが、後輩から慕われている姿をみるとその努力や気配りがどれほど大きな影響を与えているのかが伝わってきます。4年間本当にありがとう!最後笑って終われるように一緒に頑張ろう!

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