太一から回ってきました、主将の竹歳英正です。
この1年、太一は副キャプテンとして本当に頑張ってくれました。
自分のことよりもチームのことを最優先に考えて、たとえ言い合いになろうとも、自分の意見を必ず伝えてくれる非常に頼もしい存在でした。僕が今日までキャプテンとしてやってこられたのは、太一の支えがあったからです。本当にありがとう。
冒頭にはなりますが、佐々木先生、土門コーチ、左海コーチ、藤本さん、塩谷さん、院生の方々、OBOGの方々、そして全ての名大ラグビー部に携わってくださった方々、本当にありがとうございました。コロナ禍という特殊な状況下において皆様のご協力がなければ私達はここまでやってこられませんでした。本当にお世話になりました。
リーグ戦が終わって間もなく始まった4年生最後のブログリレー。そこには今まで人に見せてこなかった同期それぞれの努力や苦悩がみられ、各々が、この1年たくさん葛藤しながらも常に自分自身と、仲間と、向き合い続けてきたからこそ、今の4年生が成り立っているんだなと思い、勝手に感動していました。
そして、そんなブログも僕で最後となります。
昨年度の阪大戦が1月に終わり、例年よりも1か月遅く始まった僕らの代。
強い名大を作るべく、どんな時でもひたむきに勇気をもって前に進もうと「勇往邁進」のスローガンを掲げました。
そんな想いを持ってスローガンを掲げたあの日から約1年が経ち、遂に明日、僕らの最後の試合である東大戦を迎えます。
過ぎてしまえばあっという間だったと感じつつも、それでも確かに長かったこの1年。本当に沢山の貴重な経験を積ませていただきました。
今日はこの場を借りて、僕がこの1年間で学び、大切にしていたことを書きたいと思います。
僕がこの1年間で学び、大切にしてきたこと、それは「責任を全うする」ということです。
この「責任を全うする」には2つの意味合いがあります。
1つ目の意味合いは、覚悟を持ってキャプテンを務めることで"部を運営する4年としての責任"を全うするということです。
去年の新歓期に僕らは、誰がキャプテンをするんだろうかと、軽く話をしたことがあります。その時に、俺がやるよ!という人はやはりいなく、同期の中で、太一か僕のどちらかがやるんだろうなという漠然とした雰囲気が漂っていたように思います。
その時に思いました。
もしその場の流れで僕がキャプテンになったら、「みんなが僕を選んだのであって、僕がやりたいと言ったわけではないから」と逃げてしまい、もしキャプテンになったとしても覚悟を持って部の運営に取り組めないのではないか、と。また、同じように太一がキャプテンになっていたら、「全て太一に任せればいいや」と無責任になってしまいそうで、そんな自分が嫌でした。
要するに、僕と太一のどちらがキャプテンになったとしても、流れに任せてなんとなくキャプテンを決めてしまえば、僕自身が来年度のチーム、そして同期に対して無責任なことをしてしまうと思い、だったら自分から覚悟を持って挑もうと、同期をコットンに呼んで、キャプテンをしたい旨を話し、キャプテンになることが決まりました。
これが、"責任を全うする"の1つ目の意味合い、覚悟を持ってキャプテンを務めることで"部を運営する4年としての責任"を全うするということです。
「責任を全うする」の2つ目の意味合いは、"キャプテンとしての"責任を全うするということです。
先程述べたような経緯で、僕は覚悟を持ってキャプテンになったわけですが、始めは、キャプテンになった途端「竹歳」という1人の人間ではなく「キャプテン」として見られるようになったことに戸惑いを隠せず、キャプテンとして扱われることにとても悩みました。
しかし、時間が経つにつれて、竹歳ではなくキャプテンとして見られることの良い側面も感じるようになってきました。
それは、キャプテンという肩書き、キャプテンという装備をつけることで、自分の言動は影響力を増し、より多くの人に自分の言葉や想いを伝えられるようになる、ということです。
しかし、言葉を受け取ってもらうための「キャプテン」という装備をつけさせてもらっているからには、それと同等の責任が生じます。
僕はキャプテンを務めたこの1年で、この装備こそが責任であり、装備をすることで言葉や行動に意味を持たせることができることを学びました。
後輩のみんなは、僕がキャプテンをしていて不甲斐なさを感じることが多々あったと思います。それでも最後までついてきてくれました。本当にありがとう。
明日は最終目標である東大戦です。
「竹歳英正」が「2022年度名古屋大学ラグビー部のキャプテン」である自信と誇りを持ち、ノーサイドの笛が鳴るまで最後の責任を全うします。
最後に同期へ
大学で出会った友は一生の友だと良く聞きますが、その通りで、僕はみんなに会えて良かったです。同期だけはいつだって「竹歳英正」を受け入れてくれました。
今年1年まじで頑張ってきたよな。
僕らがやってきたことに自信持って全部ぶつけて、最後は勝って、笑って終わろうぜ!!
2022年度主将 竹歳英正