2020年9月7日月曜日

 「大学でラグビーをやる理由」 

 竹歳君から紹介に預かりました田口です。今回は私が大学でラグビーをしようと思った理由について考えたいと思います。まず、理由としては人それぞれ異なるものですが、経験者がもう1度ラグビーをやる理由は下の3つだと思います。

・なんとなく入部してしまったから

・シンプルに楽しいから

・高校ラグビーでやり切ったと思えないから

これを前置きとして少し私の話をさせてください。

 私は小学校3年生の時にラグビーを始めました。そして小学校6年生まで続けて、中学校3年間はサッカーに打ち込みました。高校でもサッカーをやろうと思っていたのですが、中学校の時に全国大会に行った経験のあるプレイヤーやジュニアユース上がりのプレイヤーが多く、出場機会に不安があったので、せっかくなら試合に出たいと思い、もう1度ラグビーをやろうと決意しました。しかしながら、残念なことに同期は誰もいませんでした。(1つ上の代は9人いて、1つ下の代は10人いたのですが…)そういう状況だったので、先輩方が引退してから自分の部活をやる目的は「試合に勝つこと」ではなく、「部の伝統を途切れさせないこと・後輩を育てること」と思うようになりました。特に1つ下の代はポテルシャルがとても高かったので、後輩を強くしたい一心で毎日、教えられることは全部教えました。ウェイトトレーニングも、1つ下の代はやんちゃだったので、言うことを聞かせるためとなめられないようにするために必死にやりました。その結果かどうかは分かりませんが、1つ下の代はとても強い代になり、それ以降はもっと強くなり、関東大会にまで出れるようになりました。

しかし、私の代では県ベスト8止まりで大した結果は残せませんでしたし、6月の大会で引退してしまったので、もったいない話ですけど3年生での花園への県予選は経験していません。私は「受験勉強に専念したい」と言って引退しました。が、正直に言うとそれは言い訳だったのだと思います。実際は、やんちゃな後輩を率いながら受験勉強もやらなければいけないことや、相談する人間がいないことで精神的に厳しくて逃げ出した形となり、引退に至ってしまいました。

 このように振り返ってみると、私は完全に「高校ラグビーでやり切ったと思えない」部類の人間です。高校で、自分のためにラグビーをやった記憶はほぼありませんし、後輩に教えることに囚われすぎて、自分のスキルアップに割く時間はほとんどなかったです。(その弊害が今あるのですが)また、同期がいて強くなっていく後輩が羨ましいとも思っていました。だからこそ大学では、チームのためにというのはもちろんのこと、ほんの少しだけでも自分のためにラグビーをやりたいと思いました。こうして今、私は名大ラグビー部の一員として活動させていただいています。

 私からすればこの環境は申し分ないほどありがたいです。高校の時に比べて人数が増えたことにより戸惑うこともありますが、残されている時間の中で、ラグビーを全身全霊で楽しみたいと思います。

次は安田君に回します。

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