「これまでを振り返って」
長谷川千紘ちゃんから回ってきました、4年の澁谷勇輝です。今年1年ほとんど稼働しておらず、忘れている人も多いとは思いますが、実は今年のBKリーダーでした。不在の間もBKを引っ張り続けてくれた石黒君、羽田野君にはこの場を借りて感謝を申し上げておこうと思います。
さて、我々4年生は2週間後の東大戦をもって引退となります。
今回が最後のブログ投稿となると思いますので、これまでの自分のラグビー人生を振り返りたいと思います。
名古屋大学ラグビー部の部員の大半は高校からラグビーを始めた人が多いです。しかし僕は中学1年生からラグビーを始めました。すなわち今年で10年目ということになります。
中学でラグビーを始めたきっかけは体験入部が楽しかったからだったと思います。そこでラグビー部に入部しなければ文化部かあるいはバレーボール部に入っていたかもしれません。中学のラグビーは12人制ですからポジションは12個しかないわけですが、当時は同期の部員だけでも30人を超えており、ポジション争いは非常に厳しいものでした。その結果、僕はポジションを一周しすべてのポジションを経験することとなりました。ちなみに中学の時の都大会で2度同期の岡君と公式戦で対戦していたようですが、2試合とも互いに印象深い試合で思い出話になっています。
中学を卒業後はそのまま高校でもラグビー部に入りました。高校からは15人制になり、それまでとはスピード、コンタクトレベル、考え方などあらゆることのレベルが格段に上がりました。高校での3年間はSHに集中し、練習を続けていました。高校での3年間はただひたすら練習についていくのに必死で、しかしその中でも充実した3年間を過ごすことができました。
高校でラグビー部を引退してから数か月間は受験生として勉強する期間がありました。この期間では当然受験勉強もしていましたが、一方でラグビーの中継を一人の観客として楽しむ期間となりました。部活をしていたころに先生に言われていたことを思い出し、当時はなかなか分からなかったことも第三者として客観的に見てわかるようになっていきました。しかし高校での3年間で自分の中では満足していて、大学ではラグビーをしようとは考えていませんでした。
大学に入ってからは積極的に勧誘を受け、結果的にラグビー部に入ってしまったわけですが、大学ではまたこれまでとは違ったところにモチベーションを持つようになりました。これまでは先生が考えた戦術に沿って練習メニューをこなすことに必死でしたが、大学では自分たちで戦術を考えメニューを組んで練習を進めていかなくてはいけません。そのため、どのように自分の考えを伝えたらいいか、自分の感覚や視界を伝えたらいいかを深く考えるようになりました。自分の考えを伝え、それがうまくいったときは自分がその感覚を得た時以上にうれしいものでした。
こうして間もなく集大成を迎えるわけですが、これまで伝えてきたことが少しでも形になればと思います。現役として試合に出るのは今年いっぱいで終わりますが、今後は指導者として下級生のチーム作りに貢献できればと思っています。
これまで指導していただいた先生方やコーチの方々をはじめ、支えていただいたすべての方々に感謝を申し上げたいと思います。また、拙い我々4年生についてきてくれた後輩たちにも感謝しています。このチームの最後を勝利で終われるように最後まで全力を尽くしたいと思います。
この後はFWリーダーとして1年間チームを引っ張ってきた奥長君に回したいと思います。
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