2025年12月20日土曜日

最後に

 副将のますかいから回ってきました、主将の淺井惇平です。



自分は高校時代に旭丘高校と練習試合をして、低いタックルで自分のことを簡単にひっくり返す選手がいました。大学生になり4月初頭の対面新歓に初めて足を運んだ時、既に入部宣言をしたますかいがいましたが、それが高校時代に記憶した彼だと分かり、これからの4年間にとても大きな高揚感を抱いたのを鮮明に覚えています。


気が付けば明日は最後の東大戦。今年の1年間、副将にますかいがいて、この4年間同期にますかいがいて本当に心強かった。あの時感じた高揚感に応えるために、明日の東大戦は絶対に勝とう。




冒頭になりますが、お世話になった皆様に感謝を申し上げます。


谷口監督、土門さん、院生の方々、藤本さん、OB・OGの方々、名大ラグビー部に携わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。皆様のおかげで私たちの今があります。お忙しい中、名大ラグビー部を応援してくださり、そして進むべき道を示してくださり本当に感謝しております。




最後のブログを書くに当たって、同期の最後のブログを読みました。この4年間で感じた悔しさ、嬉しさ、葛藤を、それぞれが必死に乗り越えてきたんだと感じました。正直こんなにもブログで心を動かされたことはありません。これは4年間を共にしてきた同期の本音の文章だからだと思います。後輩のみんなもいつか、この気持ちが分かる時が来ます。自分もこれまでの思いと、みんなへのメッセージを本音で伝えようと思います。




自分の気持ちとして最高学年が始まったのは、主将をやると決めた昨年の11月でした。自分は1年生の時は怪我ばかりをしていており、あまり練習に参加することができず、試合経験もほとんど積むことができませんでした。そんな中、声でもプレーでもチームに貢献する頼れる同期、「ますかいが俺らの代の主将だな」という言葉が周りから出るようになりました。ですが自分は、ますかいの努力と実績を認めながらも、「俺が主将になってチームを引っ張りたい」という思いがありました。2、3年生の時は心の中で、先輩後輩、同期からそれが認められるようになりたいと思い、練習・試合に臨んでいました。


そして昨年の11月。主将を決めるためにますかいと話し合いをしました。その時までは主将を任される責任の重さと、ますかいが主将である未来も想像でき、決心が付いていませんでした。そんな自分にますかいが、「この話し合いでお前が主将をやるって言わないなら、俺がやるからこの場で決めろ」と言われ、そこでスイッチが入りました。本人も主将をやりたい気持ちがあっただろう中で、強く背中を押してくれたことに感謝しています。そして、そんな彼が副将としていてくれるからこそ、本当に心強かったです。


そして今年のチームがスタートしました。春シーズン。先輩たちが掲げてきた目標を引き継ぎ、昨年よりも強いチームを作ろうと意気込みましたが、見通しの甘さを実感することとなりました。国公立戦で他の大学に敗北し、修正を重ねて挑んだ阪大戦での敗北。そして追い打ちをかけるような合宿での全敗。これだけ精神的に苦しいシーズンは無かったと思います。試合で勝つ楽しさを感じたい。もう負ける名大を見たくない。みんながその思いを持ったと思います。


秋シーズン。土門さんと谷口監督の力添えをいただき、大幅な戦術と練習の見直しを行いました。秋シーズンのはじめに、今後のチーム方針をみんなに伝えましたが、練習がきつくなるのは目に見えて分かる内容でした。「俺たち4年生を信じて付いてきてほしい」と、春シーズンの結果からは説得力の欠ける言葉だったと思います。それでも自分たちを信じて、血の滲むようなしんどい練習も一緒にやってくれた後輩たちに支えられました。本当にありがとう。




そして今日の練習の最後、東大戦のジャージを渡しました。しんどい練習を共に乗り越えたみんなに渡すジャージは、1枚1枚が本当に重く感じました。それと同時に、今年の代だけでなく、これまでのすべての試合の思いを背負っているのがこのジャージなんだと思いました。また、最後の試合になる同期はもちろん、後輩に「絶対に勝ちましょう」と言われた時は、身の引き締まる思いでした。




次にチームのみんなに向けてのメッセージを綴らせてください。


まずはスタッフさんへ。重たいドリンクを集合の度に届けてくれること、選手の怪我にいち早く対処すること、選手の怪我を把握し練習中にサポートすること、他にも多くのサポートをしてくれるけど、それがあってこそ自分たち選手は試合に出ることができ、ラガーマンとしていられると思う。スタッフのサポートのおかげで、怪我をした選手が早く試合に復帰できたり、試合でより良いパフォーマンスを出せるということは、スタッフもグラウンドで一緒に戦っているということだと思う。今まで本当にありがとう。最後の東大戦、一緒に戦おう。


1年生へ。みんなの明るさとひたむきな姿勢でチームを支えてくれてありがとう。これだけしんどい練習を1年生で乗り越えた君たちなら、これからも必ず成長すると信じています。来年は人数の1番多い代になるからこそ、君たちの雰囲気でチームの雰囲気が大きく変わる。下級生とか関係なく、愚直にメンバー争いをしてがんばってほしい。


2年生へ。君たちの成長力を見くびっていました。今年の1年で本当にみんな強くなったし、プレーだけでなく気持ちの面でも成長したと思う。君たちの盛り上げでこれまでチームは何度も鼓舞されてきたから、本当に感謝してる。上級生となる来年は、もっと自信を持ってプレーをしてチームを支えていってほしい。


3年生へ。3年間ラグビーを一緒にしてくれてありがとう。君たちが入部した時からずっと下から支えてくれて、切磋琢磨できて本当に良かった。この前の3年試合で、来年の代に安心したし、同時にもっと成長できると実感したよ。最高学年として部を運営していく中で行き詰まることもたくさんあるけど、君たちなら乗り越えられると信じてる。そしてこんな俺たちで良ければいつでも頼ってください。


同期へ。ここまで来るのに、本当に道のりは長くてあっという間だった。こんなに熱い同期とこの4年間共にできて、自分は成長することができました。本当にありがとう。明日の東大戦、俺らの熱い意地を見せようや。


最後に。明日は最後の最後まで走り続けて、今年の名大ラグビー部を歴史に刻もう。


絶対に勝つ!



2025年度主将 淺井惇平


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