2025年12月7日日曜日

多様な見方は人生の味方

一熙から回ってきました、4年スタッフの吉川晴也です。僕自身ハーフを経験した身であるからこそ、大学から始めた一熙がこの4年間どれだけ努力してどれだけ苦労したのかがすごく伝わってきて、とても尊敬しているし、一熙がテンポの良いパスや的確なハイパントをした際には、自分のことのように嬉しくて、頑張る力をもらっていました。ありがとう。

 これからもいつも通り機嫌万全で頑張ります。東大戦はただただ信じてます。

冒頭にはなりますが、お世話になった方々に感謝申し上げます。佐々木先生、谷口先生、土門さん、藤本さん、院生の方々、OB・OGの方々、そして名大ラグビー部に関わってくださったすべての皆様、4年間ありがとうございました。最高学年となり、多くの方々に支えられていることを強く実感いたしました。残りの東大戦まで変わらぬご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。

さて、いよいよ最後のブログとなってしまいました。ブログは人に向けて書いているようでいて、その実、自分自身に向けて書く、自分自身を映す鏡のようなものだと思っているので、とても恥ずかしいという気持ちと同時に、これほど真摯に部活と向き合い、考えに考え抜いてきたからこそ、こうして自分の想いを綴ることができていることに喜びに似た何かを感じています。

特に僕は、思っていることを内に抱え込んでしまって、なかなか人に伝えることがないので、これを読んで驚かれる部分もあるかもしれませんが、最後なので赤裸々に綴っていきたいと思います。

 まずは、選手経験者のスタッフという視点から書いていこうと思います。僕は高校でSHをやっていました。3年間やり抜いたものの、中学時代から頭痛や吐き気を感じることが多く、毎朝吐いたり、学校や部活に行けなかったりすることがあり、とてもしんどかったので、大学ではスタッフという道を選びました。今でこそ、スタッフ14人中6人と男性スタッフの割合が多くなり、選手経験者の子も2人増えましたが、入部当初は恭司と僕しかおらず、恭司が入部していなかったら確実に僕は入部していませんでした。

 それだけスタッフという仕事に対して自分がやっていけるのか不安があり、選手経験者としても自分には何ができるのか模索していました。

 恭司や先輩方も書いていましたが、正直「なぜ自分のためになるわけでもないのにこんなに人のために頑張っているんだろう」、「なぜ誰からも知られず、褒められるわけでもないのに影でこんなに時間を費やしているんだろう」、「今何してるんだろう」とスタッフの仕事に対する意義を感じられない瞬間も多々ありました。

 でも、選手からの「ありがとう」とチームの勝利に救われて、続けてこられました。ドリンクを運んだときのほんの些細な「ありがとう」だけで本当に救われる日があります。今までの自分が報われた気持ちになります。この一年は、スタッフLINEへの連絡にリアクションボタンをもらえるだけでも報われた気持ちになっていました。末期です。

また、1、2年のときは中途半端な立ち位置だと感じることもとても多かったです。選手が先輩後輩含め、いろいろな人と繋がりを深めていく中、自分のシフト外での練習や筋トレの際に話していた内容についていけなかったり、ご飯や遊びに参加できなかったり、スタッフとしても異性の壁を感じる場面があったりと、特殊な立ち位置でどちらにも馴染みきれない、どちらにも所属しきれない、そんな孤独感を感じることもありました。選手・スタッフどちらとも尊敬していて仲良くしたいし、良いとこ取りができると甘い考えでいましたが、最初の方は都合よく行かず、関わり方は本当に難しかったです。

 でも今は本当にこのポジションでよかったと感じています。選手経験があるからこそ選手の努力や大変さを他のスタッフの誰よりも実感していると思うし、選手経験があるからこそスタッフの仕事の大切さやスタッフの熱意を感じられていて、本当に尊敬する人たちと一緒に部活ができて、貴重な時間を過ごすことができて幸せです。

 また、男性スタッフが増えて、選手経験者の後輩ができたこともよかったなと感じています。後輩に対してある程度道を作ることができたのかなと思うので、これからさらに幅を広げて、より良いスタッフ組織を作っていってくれることを期待しています。

 最近は、台湾遠征に向けてフィットネスに参加させてもらっているのですが、とても楽しいです。もちろんしんどいです。もちろんしんどいのですが、選手のしんどさや努力を少しだけ共有できているようで、それが何よりも楽しいです。2年のときに初めて選手の試合の反省を見たとき、大量に書かれていてとても感動したのを鮮明に覚えています。ラグビーに対する熱意をすごく感じて、この人たちの支えになりたいと、そのとき初めて強く思いました。しんどさが分かるからこそ、チームの勝利は自分のことのように嬉しく思います。

余談ですが、明日12/7は一宮高校と旭丘高校の定期戦(秋山杯)のOB戦に参加するので怪我をすることなく勝てるように頑張ります。

次に、後輩スタッフのみんなに学年ごとにメッセージを送りたいと思います。実は、ブログの内容を考えるにあたり、1番最初に思い浮かんだのが後輩スタッフへのメッセージでした。10月頃にはもう浮かんでいて、それだけが構想にある状態でした。

 本当にこの一年、いろいろな話を聞かせてもらいました。合宿での話し合いだったり、1、2年生とは面談をさせてもらったり、3年生や一部の人とはまた別の機会でしっかり話を聞かせてもらったりして、とても貴重な時間でした。一人一人考え方が全然違って、学ばせてもらうことだらけでした。なかなか余裕がなくて、心配をおかけすることもありましたが、できるだけ一人一人としっかり向き合いたいと考えていたし、様々な価値観に触れ合う瞬間は自分の人生を彩ってくれて、楽しかったです。

 ただのお節介で烏滸がましいことかもしれませんが、たくさん話を聞かせてもらった身として少しメッセージを書かせていただけたらなと思います。

1年生へ

 もうほんとにそのまま進んでいってほしいなと思っています。これは決して投げやりな言葉ではなくて、3人ともラグビー部スタッフの仕事に活きるバックグラウンドがあって、3人の性格やスキルが良い意味で方向性が違ってトライアングルみたいでバランスがいいなとか、4年スタッフに似た雰囲気を少し感じるなとか勝手に思っていて、着実に進んでいけば心配ないと思っています。本当にこの一年、1年生とは思えないほど積極的に仕事をしてくれて、分析については1年生にたくさん任せたいと思うほど頼りにしてました。これから後輩ができて大変なこともたくさんあると思うけど、3人で話し合いながら着実に進んでいけば大丈夫だと思います。短い間だったけどありがとう。みんなが成長していく姿を少ししか見られなかったのがとても残念です。これからも応援しています。

2年生へ

 ほんとにいろいろな意味で大変な代だなって思います。みんななら心配ないという気持ちとそれでも心配に思ってしまう気持ちと半々です。僕から言えるのは、焦らないでほしいなということです。とても真面目で貪欲な人が多いからこそ、現状に満足できず不安になってしまったり、人と比べて落ち込んでしまったりということが多いと思いますが、みんななら焦らず落ち着いてやれば何も問題ないです。むしろ、視野が広がっていろんなことが見えてくると思います。今年は上級生が抜けている中で下級生でありながら自立して責任を持って行動してくれて、本当に助かりました。その反面、責任を感じさせすぎてしまったことを申し訳なく思っています。2年生のみんなはもっと間違えたっていいと思います。来年からはより責任も伴うけど、間違うことは決して悪いことではなくて、誰でも間違うし、間違うことでしか気付けないことの方が多くて、過度に気にする必要はないと思います。また、それぞれ得意不得意があって、その人にしかできないこと、その人がやるべきことがそれぞれあるので、その個性を大切にしてほしいです。自分をよく知ることが相手をよく知ることに繋がり、自分を信じることが相手を信じることに繋がると思います。本当に応援しています。今までありがとう。

3年生へ

 以前一人一人しっかり話せたので、特に伝えたいことはないです。ただ1つだけ、そのときにも話したように、メリットだけじゃなくてデメリットやリスクを考えながら、全体最適を目指していってほしいです。この1年、スタッフ組織をまとめるということが本当に大変だったので、来年もきっと想像以上に大変だと思います。でも何も心配していないです。みんななら大丈夫だと信じています。何か言えば言うほど失礼じゃないかと思うくらいです。3年間ずっと支えてくれてありがとう。次のスタッフ組織を楽しみにしています。

後輩スタッフへと書きましたが、最後に同期スタッフ、同期選手にも書きたいと思います。

同期スタッフへ

 本当にこの一年は、2人に支えられました。2人がいなかったら間違いなく潰れていたし、自分が間違った方向に進んだときに止めてくれたのも、みんなで同じ方向を向き続けられたのも本当によかったです。この4年間いろいろあったけど、2人と最後まで部活ができてよかったです。ありがとう。あと少し一緒に頑張ろう。

同期選手へ

 今まで本当にありがとう。我が強すぎる代だったけど、一緒にこの貴重な4年間を過ごせて本当によかったです。

 東大戦は負けたら許しません。阪大戦は今までで1番悔しかったです。中部大戦はメディとしてあるまじきほど試合中に声を出しました。愛工大戦はビデオを撮りながら悔しさを押し殺しました。

東大戦は絶対に勝ちたいです。勝って嬉し涙で終わろう。

最後に。僕は、中学の頃から大切にしている座右の銘があります。それは「多様な見方は人生の味方」というものです。人生で1番辛かった中学時代にリフレーミングという考え方に出会ったことがきっかけでした。物事の善し悪しは考え方次第であって、様々な見方・考え方を持つことで自分や他の人に良い影響を与え、自他ともに人生を豊かにすることができると考えています。常日頃から1つの物事に対して多角的な視点で考えることを心がけています。

 このラグビー部での4年間は、選手の視点、スタッフの視点だけでなく、多くの人の考えや価値観を学ぶことができ、入部前とは比べものにならないほど、人として大きく成長できました。毎年やめたいと思うほど辛いこともたくさんありましたが、その辛さからも学ぶことだらけで、今の自分がいるのは関わってくださったすべての方々のおかげです。この経験は間違いなく自分の今後の人生の味方となってくれると信じています。

 改めて今までありがとうございました。

次は花梨に回します。

花梨とはこの1年特に仲良くなって、弱音もなんでも話せる仲になって、花梨がいてくれたから部活頑張ろうと思えたし、1番の心の支えでした。考えすぎてしまうところが似ていて、何度も挫けそうになったけど、一緒に乗り越えられて、花梨がいてくれて本当によかったです。今までありがとう。あと少し一緒に頑張ろう。

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