2023年12月3日日曜日

最後のブログ

 FWリーダーの雪冶から回ってきました、4年スタッフの福井瑠名です。


雪冶が前回のブログで私を「いつも笑顔で明るい」と紹介してくれたのですが、先日同期に「明るい」の部分を取り消されました。悲しいです。

雪冶は、本当に可愛い人です。いつも穏やかでニコニコしていて、周りの人を癒す才能があると思います。3年では新歓隊長、4年ではFWリーダーをして、これまで大変だったことも、悩んだこともあると思います。でも、どんな大変な時でもそれを態度に出さず、いつもと変わらぬ穏やか笑顔だった雪冶を私も尊敬しています。周りの人から助けてもらえるのも才能のひとつだよ!東大戦、自信持って挑んでね!!



さて、私にもついに最後のブログが回ってきてしまいました。このブログでは、4年間を振り返って、今思うことを正直に綴ろうと思います。



4年間、この名大ラグビー部で本当に沢山の経験をした。嬉しかったこと、楽しかったことは数え切れないほどあった。そのはずなのに、今なって鮮明に思い出すのは、悩んだこと、しんどかったことばかりだ。


スタッフをしていると、「自分は何のためにスタッフをやっているのか?」ということを一度は考えるのではないだろうか。私の場合は、自分がラグビー部が好きで、ラグビー部に所属したいと思うから所属している。スタッフの仕事が好きでラグビー部にいる訳ではなく、ラグビー部が好きだからスタッフの仕事をしている。

しかし、スタッフはプレーで勝利に貢献できるわけではないし、自分にしかできない何かがあるわけでもない。そんな中で自分がラグビー部にいる意義や、スタッフをする意義を見出すことは簡単ではなかった。私にとってスタッフの仕事はモチベーションを保つことが難しく、ふとした瞬間に「自分は何のためにこれをやっているのか」と悶々としていた。


というのも、スタッフの仕事は「過程」「結果」その両方が見えないことが多い。

入部してすぐの時は、練習前は毎回テーピングの練習をした。新歓期には、毎日締切に追われながらインスタに投稿する画像を作った。最近は試合分析で夜な夜な相手選手のキャリー数を数えたり、動画を編集したり、、、。でもその過程を誰が知っているのか?そして自分のやっていることは、本当に誰かの役に立っているのか?そんな焦りと不安が常あった。

スタッフの仕事はこんなことの積み重ねだ。私は好きでスタッフをしていて、誰かに頑張りを分かってもらうためにしているわけではない。そのはずだったのに、外から見えない仕事が多いが故に、頑張っても誰にも分かって貰えない気がして悲しくなった。学年が上がり練習外での負担が大きくなるにつれて、その気持ちは強くなっていったし、自分がこの仕事をすることになんの意味があるのかと考えては落ち込むことも増えた。そんな自分と裏腹に、純粋な気持ちで仕事に取り組んでいるであろう他のスタッフや毎日毎日厳しい練習をしている選手を見て、自分の器量の小ささにうんざりした。他のスタッフのように献身的になれない自分にはスタッフは向いていないんだろうとも思った。


そんな時、「ラグビー部が好きだ」という気持ちを思い出させてくれたのはいつも、試合で輝く選手の姿だった。入部した時は初心者だった後輩の初トライ、怪我をしていた選手が長いリハビリ期間を経て試合に復帰した時、ずっと近くで過ごしてきた同期達が試合で活躍する姿。どの瞬間も、自分の事のように嬉しくて、ありきたりなフレーズだが「頑張る人の姿は美しい」と心から思った。自分のことばかりで悩んでいたことを馬鹿らしく感じたし、こういう瞬間に立ち会うためにスタッフをやっているんだと思った。そして、やっぱり自分はラグビー部が好きで、ここにいたいと思うのだった。

スタッフをしていて大変なことも多かったけど、それを上回る素晴らしい経験を沢山させてもらえた。「スタッフに感謝」と言ってくれる選手もいるが、本当に感謝すべきなのはこちらの方だ。何の力もない私をスタッフでいさせてくれて、素敵な経験をさせてくれて、かけがえのない居場所を与えてくれた。選手はスタッフのことを何も分かっていないと凹む時もあったが、スタッフの選手達への理解のなさに辟易とした選手もいたのだろう。勝利のためにとやったことも、こちらの自己満足だったのかもしれない。最後の最後まで未熟なスタッフだったけれど、それでも、4年間皆を支えさせてくれて、ありがとうございました。


どんな時も優しく素敵だった先輩方、今でも憧れの先輩スタッフの皆様、明るくて努力家な後輩選手、元気で可愛い後輩スタッフ、そして大好きな同期。この4年間部活を通して関わって下さった全ての皆様に心から感謝申し上げます。

ラグビー部に入って良かったと、いま胸を張って言えます。4年間、本当にありがとうございました。



そして最後にはなりましたが、いつもラグビー部を支えてくださっている皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

佐々木先生、土門さん。いつもお忙しい中ご指導ありがとうございました。佐々木先生が時々スタッフに送って下さっていた「ありがとう」のLINEがとても温かくて嬉しかったです。土門さん、ご飯会で名大ラグビー部のことを熱く語っていらっしゃったことが、何故かすごく嬉しくて印象に残っています。何年にも渡ってこんなにも名大ラグビー部に尽くして下さり、本当にありがとうございます。スタッフの相談にも快く応じて下さり、心強かったです。4年間ありがとうございました。

藤本さん、塩谷さん、OB・OGの皆様、院生の先輩方、ラグビー部を支えてくださった全ての皆様。熱いご指導と温かい応援を、本当にありがとうございました。今後とも名大ラグビー部への変わらぬご声援のほど、宜しくお願い申し上げます。



次は主将の一人、雄一朗に回します。以前同期スタッフとも話したのですが、雄一朗はここ半年くらいで非常に非常に丸くなったと思います(性格が)。練習前に率先して荷物をグラウンドに下ろしてくれたり、練習中ドリンクを持っていった時に「ありがとう」と声をかけてくれたり、そういった細やかな気遣いの一つ一つがとても嬉しかったです。一方で広い視野も持ち合わせており、試合中にチームを鼓舞する姿はとてもかっこよかったです!!頼もしすぎる主将、東大戦でも「破壊王」の名に恥じぬプレーを期待してるよ!

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