2017年12月9日土曜日

八木君から回していただきました、4年の桑野です。

私は昨年の夏に選手としての活動が難しくなりトレーナーに転向しました。具体的には選手の復帰までのリハビリ等のサポートを中心に活動してきました。
この活動を1年間してリハビリを続ける選手と長く関わっていてやはり確信するのは、怪我をすると総じてみんな落ち込んでしまうのだなということです。そこで私が今回のブログを通してお伝えしたいことは、練習できない期間こそがチャンスなんだぞということです。

ラグビーは集団スポーツです。日頃のキツかったり辛い練習をともに乗り越え、その先にある喜びや達成感なんかをみんなで感じるものです。それだけに、怪我をすることでその集団の中から逸脱してしまったとしたら、耐え難い疎外感を感じてしまうのではないかと思います。今までは集団の中でみんなと同じように練習をする、そこにこそ価値があると信じてきただけに、それができなくなる自分を否定してしまっているように感じます。
しかしこれはチャンスと捉えることができます。
例えば足の捻挫をしてしまった選手がいたとします。もちろんしばらく走ったり足を使うような筋トレはできません。では、自分には何ができるのか。ただ上級生が作った練習をこなすことから離れ、自分で、自分にいまできることを考えてトレーニングをします。この「考える」ということがすごく価値が有ることだと思います。
部活を4年間やってきて、私は「チームに対して自分には何ができるのか」をしっかり考えて行動できる人を尊敬しています。部員ひとりひとりには、集団の中の一人ではなく、考える個となってほしいと思います。そうなるためのトレーニングが出来るという意味で「自分には何ができるかを考える」ことはチャンスだと思うのです。
そう捉えることで、選手は腐らず、そして周囲の人間は彼らを否定することなく、強くなって戻ってくるのだと信じて支えてあげてください。
それゆえにチーム全体としてうまく付き合っていく必要があるものだと思います。

長くなってしまって自分でも何が伝えたかったのかわかりづらくなってしまいましたが、後輩たちには例えどんな状況下にあっても自分を卑下したり否定したりすることなく、人と違う行動をしていることを自分にしかできないチャンスなのだと捉え、前向きに部活に取り組んで欲しいと思います。

最後にはなりましたが、私が選手を辞めてトレーナーになるという選択をしたことに対して最大限サポートをしてくれた同期をはじめとするチームメイトのみんな、およびトレーナーという新しい活動を認めて下さり支えていただきましたOBの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

次は「いつも」優しく接してくれた同期スタッフの田中佳さんに回したいと思います。

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