2020年6月4日木曜日

「ラグビー再考」

4年 岡碧

渋谷くんから紹介に預かりました4年の岡です。お化けというのは少々傷つきますが私のようなフィットネスしかない選手にとってはそのような言われ方をされるようじゃないと武器には出来ないのかもしれませんね。

新型コロナウイルスの影響で練習が出来ないこの状況ですが、皮肉なことにラグビーのことを考えるにはちょうどいい時間でもありました。日本協会が様々な試合の動画をYouTubeに上げて下さっており、また練習や通学がない分それらを見ることができる時間が増えたからです。なので、今回はそんな中で考えた「ラグビーってどんなスポーツなの?」ということについて書いていこうと思います。ラグビーに触れたことがある方はもちろん、右も左もわからないという方にも楽しんでいただけるよう精一杯書いていきます。

私はラグビーの一番の魅力は「多様性」であると思っています。太っている人はその重さをぶつけ、背の高い人は空中で戦い、足の速い人はそのスピードで切り裂き、小柄な人は低さと小回りで大きい人を倒し…と様々な人に活躍出来るチャンスがある競技なのです。
さらに、ラグビーは自分の「選択」を認めてくれる競技でもあります。「身体が大きいからFWをやらなくてはいけない」、「小柄だからBKしかできない」なんてことはありません。
自分の話をしますと、私は背が低いです。足が特別速いわけでも、キックが蹴れる訳でもありません。そんな私でも、工夫をして大きい相手を倒すことに一種の楽しさを見出していたのでしょう、気がつくとこの競技に飛び込んで10年目になります。味方の大きい選手の分まで走って相手に低く当たっていく自分のプレースタイルは、目立つものでは無いですがこれはこれで楽しいです。ラグビーの持つ「多様性」のお陰で覚えた楽しさとも言えるでしょう。

昨年のW杯前に「日本代表に外国人がいるのはおかしい」という意見を見ることもありましたが、生まれも育ちも国籍も違う選手たちが一つの目標に向かって一致団結して戦う姿は日本中を熱狂させました。この「多様性」こそがラグビーが面白く、熱いスポーツである理由だと思います。少しでも興味があったらラグビーの世界に飛び込んでみてください、ラグビーはあなたを受け入れてくれるはずです。

次のブログですが私にはない素晴らしい肉体で暴れまわる松浦淳之助くんに回したいと思います。


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少し前のブログで石黒くんがW杯ベスト15を考えていましたが、FWを丸投げしていたのを覚えておられますか?石黒くん以降に最初にブログが回ってきたFWが私なのでFW8人を選んでみようと思います。

1番ジョー・ムーディー(NZL)
タックルもアタックもPRとは思えない俊敏性を見せます。速い、デカい、強い。

2番堀江翔太(JPN)
ここまで何でもできるFWというのもいないんじゃないかと思うほど器用ですし、ここまで走るHOというのも世界的に珍しいのでは。

3番タイグ・ファーロング(IRE)
サモア戦でのタックラーを引きずってのトライもスコットランド戦でねじ込んだトライも力を見せつけるような強烈なトライ。世界で一番アタックができるプロップ。

4番マロ・イトジェ(ENG)
イングランドのDFの核。とにかく倒して絡み続ける。ニュージーランド戦のMVPはこの人だと思っています。

5番アラン・ウィン・ジョーンズ(WAL)
派手なプレーは少ないが確実に仕事をこなす職人。ベテランとは思えない運動量と激しさでチームを鼓舞。

6番フアン・マヌエル・ガミナラ(URU)
世界的には小柄な部類だが、ひたすら走ってひたすらタックル。フィジー相手に大金星の立役者。ちなみにこの試合はYouTubeでフルで見れますのでまだ見ていない方は是非。

7番サム・アンダーヒル(ENG)
W杯ナンバーワンタックラー。回数ももちろん多いんですが、1発1発の強烈さが圧倒的に違いました。

8番ドウェイン・フェルミューレン(RSA)
南アに優勝をもたらした人と言っても過言ではないでしょう。走ってもよし、タックルもよし、ブレイクダウンもよし。

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